三国志 (7)
吉川 英治

定価: ¥ 798
販売価格: ¥ 798
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発売日: 1989-05
発売元: 講談社
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一時代の終焉
三国志を彩ってきた豪傑の曹操や関羽、玄徳などの時代が終わりを迎えてゆく。年齢と共に、玄徳も人柄が変わっていく様が伺われる。しかしながら、魏や蜀はまだ続く。孔明が指揮を執り南蛮を制圧に向かうが、深い知略に富み、彼の凄さが分かる。最終巻がどうなるのか気になるところ。
今でもなお愛され続ける三国志の魅力!
この吉川『三国志』第七巻では三国志という物語自体が大きなターニングポイントを迎えます。今まで歴史の表舞台で華麗に活躍してきた名だたる智将や武将が怒濤の如く命を落としていくのです。私はこの巻で初めて図らずも涙してしまいました。
天命に逆らえず儚くも落命していくのは関羽も例外ではありません。
私は以前、友達13人(男:10人、女:3人)のグループで三国志ツアーと題して中国各所へ行ったことがあります。その際、関羽の眠る漢寿亭候墓(当陽)へも行きました。そこには私達の他に全然訪問者がいなかったため、がらんとしてどこか寂しくさえありました。そんな中、気が付くと女性陣が皆いなくなっているではありませんか。最初は気にも止めなかった男性陣も時間が経つにつれて不安を抱きだし、女性陣を探そうとし始めたその時…
なんと、女性陣がウエディングドレス姿で登場したのです!
すると、3人は我先にと関羽の墓の前で、結婚の誓いの言葉を述べ始めるではありませんか。しかも、「関羽様と結婚するのは私だ」「いや、私が結婚する」と喧嘩を始める始末。
男性陣は呆気にとられ、ただ呆然とその光景を眺めるしかありませんでした。
漢寿亭候墓にはあまり人がいなかったから良かったものの、その後訪れた世界各地にある関帝廟の総本山・解州の関帝廟の時は衆人環視の状態の中で彼女たちは果敢にも同じことを繰り返していました。
男性陣が他人のふりをしたのは言うまでもありません。
形はどうあれ、長い年月を経ても多くの人に愛され続ける三国志の魅力を物語っているできごとの一つだと思います。
ソレデハ…
悲しいです…
自分はこの吉川英治三国志は全部読んだことがあるのですが、この7では歴史をひっくり返すような、色々な出来事が沢山起こっています。
そのうちの一つに桃園三兄弟の死があります。桃の花びらが舞う木の下で杯を交わした日から今日に至るまで、長く辛く、それでいて楽しかったであろう3人の日々。しかし、関羽の死によって今まで彼らの築き上げてきたものが音を立てて崩れたような気がします。歴史に「もしも」はないことは分かってはいるのですが、もしも荊州問題で争っていなければなどと思うと悔し涙が出て来るくらいにあの頃の武将らの心情等がリアルに書かれています。
題名にもあるとおり、「三国の将たちの志」が丁寧に再現されています。7だけにとどまらず、1~8巻までおすすめできます。