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豊臣秀吉

豊臣秀吉
小和田 哲男

定価: ¥ 693
販売価格: ¥ 693
人気ランキング: 393695位
おすすめ度:
発売日: 1985-11
発売元: 中央公論社
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入門書としては 最適
この当時としては 比較的 早く 民俗学の成果を 入門書の中に入れて 一般に普及した功績は高く 買われるべきだし、これ以前の人なら あまり成されていない、秀吉への批判も入っているのは バランス感覚(ここではいい意味でとろう)のある著者らしいところ。
秀吉は歴史上の人物だが、文学上の素材でもあるので このへんはあえて区別するのはどうか ただ新成果も出てきたし、書き直してもいいのではないかと思うが そのへんはいかがだろうか?

非常に良質な「史書」
秀吉に関する書籍は現在入手可能なものだけでも相当数に及ぶ。ただし、多くは「小説」である。本書の第一の特長は、世間に広く流布している「太閤伝説」のヴェールをはぎ、秀吉という人物の歴史的真実に迫った「歴史書」であるということ。その意味で記述にはほぼ納得がゆく良書である。第二はこのように多数の人々の手によって「伝説」化された秀吉像が、多くの日本人にとって魅力的であること、つまり「秀吉人気」の正体にきちんとアプローチしていることである。具体的には、秀吉の生涯のうち<1>およそ27歳ころまで確実な史料が全くない秀吉の出自の問題、<2>朝鮮侵略の問題に十分なページを割いた上で、「太閤人気」の正体を一般民衆の目と、それとは全く対照的な為政者の目の双方からかなりきちんと検証している。新書という形態の制約の中で、「実像」と「虚像の正体」を描くという著者の意図は、愚見によればまず成功している。勿論、史料批判などは最小限に収められていて読んでいて必ずしも素直に受け取れない部分もないではないが、とりわけ「新書」が安易に大量の新刊を出すことに追われて質的低下がきになる昨今。少々甘いが、☆は多くした。秀吉に限らず、規模が大きく学問的にきちんとした「評伝」が全くといっていいほどない日本の現状には(勿論、「歴史」と「文学」がそう簡単に切り離せぬという大問題があることは承知しているつもりだが)当分大きな変化は望めそうにないという残念な事実が根底にあるのであるが・・・

豊臣秀吉の本