英傑の日本史―新撰組・幕末編
井沢 元彦

定価: ¥ 1,575
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発売日: 2004-11
発売元: 角川書店
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幕末から現代日本人の特性を見出す試み
問題を先送りにして現実を見ない。
これを筆者は日本人の致命的欠点だと言ってます。
(どこの国にもいるとは思いますけどね)
この本はそれを幕末の人物を通して自覚を促そうとしています。
この本を読んだ人は、まず筆者の人物をみる目に脱帽すると思います。
しかもその目は決して偏っておらず、しかも筆者の考えも一貫している。
何度もうならされました。
情報量も豊富ですので、幕末から明治にかけてはこの一冊だけでかなり知ることができます。
僕が感じたことは、無能な政府が起こした問題の後始末には多くの場合、強引なやり方が必要になるんだということです。
なぜなら政府は自らの失敗を認めませんし、甘い汁を吸っている人物は現状維持を望みますので、決して変わろうとしない。
ここに出てくる人物の多くは危機感を持っていた人達ばかりです。
この人物達が各々どのようにこの無能政府を変えていったか。
是非読んでください。
噛み応えがあります
300ページにも及ぶ厚さもさることながら一人の人物を章立てにして
更に何気なく時系列にしている読みやすさが嬉しい。
人物を決して美しく書こうとはしていないし、俯瞰してみている感じが
とてもわかりやすい。
史実と著者の主観が混在しているので注意しないとイメージが固定されてしまう
感じも否めないけれどこれだけ一気に維新にかかわった人々を網羅した
本はないと思うので幕末・維新について知りたい人にもお勧めだと思う。
幕末の流れがよくわかる
幕末の67人をピックアップし、人物ごとに4~6ページの読みきりの体裁をとっています。(夕刊フジに連載していました)
どの人物から読んでも自由なのですが、ところが意外と各人物の記述が微妙にリンクしており、全体として複雑な幕末の流れが大変よくわかるところはさすがだと思いました。
あえて知名度が低い人物も何人か取り上げていますが、これがまたいい。このような人物に対しては、他の本ではいまいち明確な位置づけがなされていない場合も多いのですが、本書では実によくわかる。
夕刊フジの意向であったかどうかはわかりませんが、最初の15人程は、新撰組関係です。
例のNHK大河ドラマに便乗ぎみで、それが嫌で最初は購入をためらってしまいましたが、著者の意図にはないでしょうが、結果的には大河ドラマの良いガイド本にもなっています。
(個人的には、最初はNHK大河ドラマはふざけているのかと思い見ませんでしたが、芹沢鴨の暗殺前後あたりからは見る気になりました。)