冗談新撰組
みなもと 太郎

定価: ¥ 1,049
販売価格: ¥ 1,049
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発売日: 2003-11-15
発売元: イースト・プレス
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タイトルは『仁義なき忠臣蔵」のほうがよかったのでは?
『風雲児たち』を読んで、すごく感動したんで、この本も買ってみました。他の評者の方々もおっしゃるとおり、「冗談新撰組」は少々キツかった。1972年の少年誌掲載作とのことですが、言い方悪かったらスミマセンけど、当時のギャグマンガの水準って、これで通ったんでしょうか。ギャグが古いというような問題ではないと思います。
むしろ驚きは、「冗談新撰組」からたかだか5~6年後には、『風雲児たち』第1巻の水準に達していることで、「化けた」と言うべきではないでしょうか。
「仁義なき忠臣蔵」は、マンガとは言いにくいです。スペースの半分以上が文章なんだから、「挿絵マンガ入り歴史エッセイ」とでも呼ぶべきでしょう。でも内容は面白かった。徳川300年(弱)の歴史の中で、なぜ赤穂藩のみが幕府に反乱を起こせたのかという問題設定に始まって、要するに「赤穂藩はヤ○ザ気質だった。討ち入りはテロだった」という説を立てる。ネタ的に楽しめるオハナシだ。本のタイトルはNHK大河ドラマを意識したわけだが、長い目で見れば忠臣蔵をタイトルにしたほうが良かったのでは?
★は『風雲児たち』への感動コミのオマケです。
新選組と、忠臣蔵を楽しむ
タイトルは「冗談新選組」。大河ドラマの脚本を担当している三谷幸喜さんが子供の頃に読んで、これほど端的に新選組を描いた本はないと絶賛していてるマンガである。この本の最初に「冗談新選組」があり、それなりに的を得た表現が多いが、なにせギャグが古かったりもして、よくわからないとこは多少あった。しかし、新選組とは「ややこしい時代をますますややこしくした男たち」という意味のセリフは確かに納得。マンガ自体はあっけないほど短いが、印象的である。
次に、作者と三谷さんとの対談があって、大河ドラマのことや、現在連載中の「風雲児たち」についてのことなどを語っている。三谷さんの大河ドラマに対する考えというものが垣間見られてなかなか興味深い。
最後に、というより、これがこの本のメインともいえる「仁義なき忠臣蔵」がある。この本は、むしろ、新選組も憧れた(?)「忠臣蔵」とは何ぞや??というところに主眼が置かれているような気がする。マンガと真面目な解説文章とで、私のような初心者が読むには最適。平易に忠臣蔵と赤穂浪士について説明してくれていて、一読の価値はある。特に、赤穂浪士の人たちのセリフが赤穂の方言で、極道っぽい雰囲気満点なのが斬新で面白かった。
仁義なき忠臣蔵を読むべし
忠臣蔵をテロとする見方は、当時はもとより、杉浦日向子や「反忠臣蔵読本」などによって試みられていて、さして新しい視点ではない。が、それを「仁義なき」-東映実録路線との比較で読み解く「仁義なき忠臣蔵」がべらぼうに面白い。
「赤穂事件」を「忠臣蔵」と見做すことがいかに危険な思考(というか江戸の人ならともかく現代人ならはっきりいって無思慮)であるかが、作者の映画への愛情と共に軽妙に語られる。今回、NHK大河に便乗する形であろうとこの作品が単行本として読めるのは何より嬉しいことだ。
「忠臣蔵」を賛美することは、ヤクザを擁護すると共に、911テロも米英中心のイラク侵攻にも賛同することだということを僕たちは識るべきだ。
「忠臣蔵」が好きな人が、長崎市長銃撃やオウム(これは断じて飛躍ではない)を非難するこがどれだけ阿保らしくて矛盾しているか、「忠臣蔵」好きな人は思い知った方がいい。