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集中講義織田信長

集中講義織田信長
小和田 哲男
集中講義織田信長
定価: ¥ 460
販売価格: ¥ 460
人気ランキング: 111037位
おすすめ度:
発売日: 2006-05
発売元: 新潮社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

「功名が辻」の時代考証者の信長観
著者の小和田哲男氏は、NHKの大河ドラマ、「功名が辻」で時代考証をしておられる方です。だから、功名が辻の信長像も、この方の本を読めばもっと理解できると思います。信長の武力だけではなく、政治、政策、商工業政策、戦法あらゆる角度から信長を分析した好著だと思います。そして、単に歴史的事実を述べるだけではなく、「なぜ信長はそういうことをしたのか!」ということを追求しています。信長はただ、感情に流されるだけではなく、ちゃんと時代の流れをつかむ、もしくは、時代の流れを作り出すだめにそうしたのだということがわかります。信長がなぜそうしたのか?について詳しい考察を求めてみたければ、本書を紐解くのがよいでしょう。

信長ってどんな人なんだ?
有名で人気がある人物であるほど、その人物像は一人歩きし一面的になってゆく。

信長についてもしかり。
今の信長の人物像を信長本人が知ったら、ひょっとして怒るのかそれとも、喜ぶのか。。。
本書では、多面的に信長という人物を捉えようと試みていて、説得力もあるためその試みは成功しているといえる。
これは、資料を妄信しすぎず、当時の状況を的確に捉え、きちんと整理されていて初めて成しえる事である。
歴史小説や歴史ドラマでの信長像には、ちょっと飽き飽きしてきた方は、一読を。なにより、作者の信長に対する愛情があふれて、信長ファンも必読の書である。

新たな一面を発見したい方に
嘗て2003年5月にKTC中央出版から『信長 徹底分析十七章』として刊行されたものの文庫版。改題・後書きの追加はされているものの、内容には然して違いは無いようなので、上記の本を既にお持ちの方は購入に際してはご注意下さい。
内容としては一般的な(事実というよりもイメージ優先の)信長像に対し、特に外交・経済・情報収集の「武」以外の面から見た新しく、より史実に近い信長像を示そうとの書のようです。流石に戦国時代の第一人者・小和田先生といった感じで、綿密な下調べが感じられます。
氏の仮説もふんだんに散りばめられ、読者の想像力を喚起させる文章は戦国時代好きとしては堪らなく面白く、一気に読み切ってしまいました。
全部で十六講に分かれている訳ですが、其々の講の結びがやや唐突で、若干の置いてけぼりを食ってしまう文体が少々気になりました。小和田氏は小説家という訳では無いので、それを求めるのはやや酷かもしれませんが…
全体的に信長公に好意的(非情な面もしっかりと叙述されてはいます)な内容なので、その辺りがやや不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。私は信長公の信奉者なのでそれほど気にはなりませんでしたが、「アンチ織田信長」な方や「あくまで公平な視点で」という信念の方はご注意下さい。

織田信長の本