あやつられた龍馬―明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン
加治 将一

定価: ¥ 1,995
販売価格: ¥ 1,995
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発売日: 2006-02
発売元: 祥伝社
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興味は尽きない面白さに星★★★★★★★
表題はあやつられた、とあるがあやつられっぱなしではなくて無血政権移譲にこだわったからこそ暗殺されたというのが結論。あやつり人形に徹していれば明治の元勲となってお札の肖像に使われていたかもしれない。そうはしなかった人間龍馬の主体的意志と能力の凄さゆえの最期だったのだと思う。
ジェームズ・ボンドさながらの優秀な諜報部員だった龍馬がただひとつ読みとれなかったのがイギリス公使パークスの腹の内だったと著者は書いている。外交官であったパークスは表(英国議会や他国)向けには公正中立で内政干渉を避けているように見せなければならかった。しかし、これも優秀な部下であったアーネスト・サトウを放し飼いにして、薩長武闘派の支援、暴力的倒幕のための謀略を事実上容認していたのだという。文明人の使う高度な政治的な手段を幕末人の龍馬が理解できなくて当然だろう。
英国の二枚舌外交というと第一次大戦時の中東が思い浮かぶ。そこでは英国人であるかの「アラビアの」ロレンスでさえ諜報員として使い捨てにされているのだ。龍馬とロレンスの運命には共通性があるのかもしれないと思う。
そして・・話は過去の歴史にとどまらない。今のアフガニスタンやイラクの混乱状態は幕末の日本と似ているのではないだろうか。権力闘争とそこに武器や戦略を供与する外国企業に軍隊・・そして終わることのない流血・・
とてもおもしろかったです
この本は約1年前にTBS系列で特番化されていましたね。私の周りでも見ていた人は多かったです。歴史好きな人もそうでない人も興味を持って読める貴重な本だと思います。教科書で習った明治維新が全てだと思っているととんでもない勘違いですよね。広い視野で描かれており、もしかしたら一生知らないままだったかもしれないフリーメーソンという実態についてもわかりやすく書かれていました。昔、松本清張の「霧の会議」を読んだ時にフリーメーソンという言葉がたびたび登場したのですが当時はよくわかりませんでした。この「あやつられた竜馬」を読むことによって他の本の理解が深まるような気がしています。次の作品も楽しみです。
幕末の裏側で暗躍したフリーメーソンの世界戦略(作者談)
前作「砂の扉」は良かったが、幕末当時、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、ポルトガルやオランダはそれぞれ自国の利権のために動いていたのは定説で、フリーメーソン世界征服の観点から書くことはこじつけすぎ。またトーマスグラバーと坂本龍馬の関係では坂本龍馬を低く決め付けすぎ。これでは坂本龍馬ファンに怒られるかも。