織田信長総合事典
織田信長総合事典
岡田 正人

定価: ¥ 4,515
販売価格: ¥ 4,515
人気ランキング: 297283位
おすすめ度:
発売日: 1999-09
発売元: 雄山閣出版
発送可能時期: 通常4日間以内に発送
岡田 正人

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発売日: 1999-09
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一般の歴史ファンには便利な本
紹介にあるように、この日本史上稀有な天才についての、かなり大掛かりな事典。とくに、冒頭の詳細年譜は力作である。また、一族や家臣など周辺人物もかなり網羅的に紹介されている。その中には、正室「濃姫」の消息や、本能寺の変にまつわる、いわゆる「本城惣右衛門覚書」など、魅力的な記述もあるから、一般歴史ファンには便利な1冊だろうと思う。ただ、歴史雑誌に掲載された文章を編集したものなので、多少、記述に重複があったりするけど。が、一番の問題点は、年譜だけはやや異なるが、基本的に「武将・織田信長」の事典に留まっていることだと思う。これは、TVドラマなど一般向けの「信長」もの(信長に限らないが)に共通の傾向。実際、彼は武将であるし、武将としての卓越した能力が尾張の小塊の名とすら言えぬほどの身から、天下統一の直前までのし上がった原動力であるのは間違いない。しかし、武力だけではこうはいかない。卓越した「政治力」なしには。具体的には、家臣団の組織化、統制(この事典では個々の家臣の紹介に留まっている)、外交(敵対勢力との、絶妙の関係)、領国支配の方法、また、朝廷・公家衆との交渉・・・。こうした「政治家」信長の姿はこの事典には希薄と言わざるを得ない。もっとも、私が見る限り、信長関係の史料の整理・収集も意外に進んでいないし、ある程度の規模のしっかりとした評伝さえない現状では、一気にそれを求めるのは無理だろう。ということで、なかなかの出来だが、将来、もっと優れたもの(おそらく非常な大作になるはずである。それを書ける人が出なければいけないと考えるので、☆の数は少々厳しいものにした。