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最新記事【2100年12月08日】

遠藤周作 男の一生

主人公の前野将右衛門の、前野家の蔵に所蔵され、昭和34年の、伊勢湾台風の被害で世に出た、新歴史資料「武功夜話」の内容に基づいた小説。 主人公である前野将右衛門は、無名だった豊臣秀吉の初期の頃から家来として仕え、立身して但馬十一万石の大名となるが、秀吉の世継ぎ候補「秀次」の伏見事件に連座して、自害を決意した人物で、彼の生き様を描くと同時に、信長の、秀吉の、今まで語られていなかった姿を浮き彫りにしている作品。 それまで伝えられた信長、秀吉のイメージに比べ、かなり人間味のある面が、生き生きと描写されている。 天才的なヒラメキを持つ信長、今までの残酷、冷酷、癇癪持ち、というイメージよりも、一人の男として苦悩し、愛する女性を失い慟哭する姿・・・ 

主人公の右衛門の目を通して、人間「信長」を理解しようとする作者の意図、それに、非常に共感を覚える。

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